水洗いクリーニングの手順


BESPOKE TAILOR を運営する当店は、2012年にクリーニング事業を設立しました。私たちの強みはウール製品に対する知識と技術、そして愛着です。
テーラード製品を専門に取り扱う、水洗いクリーニング(商品名:AQUA CLEANING)の施術手順をSTEP 1〜10に分けてご紹介します。

ご利用の流れ

  • STEP
    01

    カウンセリング・カルテ作成

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    新規お客様には、水洗いだけでなく、ドライクリーニングも含めて強み・弱み、それぞれの特徴をご説明いたします。 ドライクリーニングに悪い印象を持つ方もおられますが、必ずしもスーツ製品と相性が悪いわけではありません。
    クリーニングの汚れは大きく3つ
    ① 油性の汚れ(皮脂脂や油汚れ) ② 水溶性の汚れ(汗などの深く染み込む汚れ) ③ 不溶性の汚れ(泥や埃 など)
    こういった基礎知識を共有することで、お客様が望むサービスと当店の強みを擦り合わせ、ご要望をもとにカルテを作成いたします。

  • STEP
    02

    製品検査・施術方針の策定

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    お客様が気づいていない染みやほころびがないか確認すると同時に、テーラード製品としての難易度や施術方針の策定を行います。 ご依頼品ごとにナンバリングを行うことで、管理情報を整えて、製品寸法などを記録。 染み抜きなどの前処理指示、洗いにおける注意事項をまとめ、洗い場の職人と情報を共有し、染みがある箇所には色糸でマーキング。 ジャケットであれば製品ごとに趣の違う芯地や衣体感に対応すべく、しつけを縫う箇所のシミュレーションを開始します。

  • STEP
    03

    しつけ糸で縫製・整体

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    洗いの工程で歪まないように、ご依頼品ごとに表地と芯地のみに1着ずつしつけ糸で手縫いを行います。 テーラードの製品においては、芯地が担う役割は非常に重要です。プロダクトごとに趣きが異なり、これに合わせ縫う箇所を個別に対応します。 またスーツ製品は、「表生地」「副資材」「裏地」の3層構造となっており、水洗いによって縮率差が発生し生地が歪まないよう、下ごしらえが肝です。 日々の着用で歪んだ肩の目をしかるべき位置に戻し、整材するかのような大切なひと手間だと当店は考えます。

  • STEP
    04

    前処理・染み抜き

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    あらかじめマーキングしていた箇所のシミや汚れに専用の機材を使い、噴射や蒸気など複通なアプローチを採案し、慎重に進めていきます。 汗などの皮脂汚れは、刷毛でブラッシングしてドライ剤を馴染ませ根気よく追いかけるなど、経験と時間を要する繊細な作業が求められます。 シミを落とすにも手順があり、ケチャップの汚れで言えば、まずは表面の油膜を剥がしてから、次に水溶性の汚れ、その後にタンニン系の汚れの除去と追いかけていきます。 汚れの成分を層に分けて順番に除去する技術は、正に職人芸と言えます。

  • STEP
    05

    ドライクリーニング

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    ドライクリーニングは、主に石油を原料とするドライ溶剤や、より揮発性の高いパークロロエチレンなどの有機溶剤を使用し洗う事により油汚れを溶かすクリーニング方法です。 溶剤と洗剤を混ぜた液体の中でご依頼品を回転させ、不溶性の汚れを叩いて浮かしながら洗いを行います。 その後、ハンガーに吊るし50℃前後の熱風で乾燥させると、溶剤が揮発して、同時に油汚れも落ちる仕組みです。 また表面にある油性の汚れを除去することで、更に深く生地に染み込んだ汗などの水溶性の汚れにアプローチする準備が整い、水洗いクリーニングの効果が最大化されます。

  • STEP
    06

    水洗いクリーニング

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    当店の水洗いクリーニングは、20℃前後の水温でゆする様に丁寧に洗い生地の状態を整え、ドライ溶剤の除去も行います。 ウールは、人の髪と同じくタンパク質で出来た動物性繊維です。人が髪を洗う様に、ウールも水で洗う事によりキューティクル(正しくはスケール)に詰まった汚れが抜け、手触りの良い表情に仕上がります。 自然界から産出する繊維にとって水洗いは、最適な洗浄方法と言えます。スーツ製品においては、複数の素材による構造物であり、高い技術と知識を必要とするクリーニング方法でもあります。

  • STEP
    07

    中間プレス・乾燥

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    洗い上がり後は、乾燥する前に中間プレスの工程です。立体機械を使用して簡易的に成型することで、ご依頼品の状態を整え、乾燥させるための準備が重要になります。立体機械では、程よく服地にテンションを与えながら内外よりスチームを加えることで、テーラード製品に必要な立体感を形成し、表地や裏地に程よくテンションをかけつつ、蒸気を与えることで服地に艶をもたらします。
    この後、専用の肉厚ハンガーで数日かけてゆっくりと自然乾燥を行い、スーツ内部の芯地にも残る水分を丁寧に乾かし、ご依頼品の状態を入念に確認を繰り返します。

  • STEP
    08

    検品

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    クリーニング前の寸法との差異がないか、カルテに沿って検品を行います。この際にご依頼品にはほころびがないか、糸の始末も行い、ほつれがあるお品はまつり直し、緩むボタンは付け直しを行います。同時に生地や芯地、副資材の状態を確認し、最終工程のアイロンワークに向けた作業方針を計画します。
    様々な素材で構成されるテーラー製品は、水洗いが服地にとって最適なアプローチである反面、洗いによって生地や資材が伸びて1歪むリスクがはらみます。各工程で対策を講じたとしても最終は手仕事によるアイロンワークが最重要だと当店は考えます。

  • STEP
    09

    手仕上げのアイロンワーク

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    最終工程は、手仕上げによるアイロンワークです。
    ジャケットは袖を裏返し、身返し含めて裏地から丁寧にシワを伸ばしご依頼品の状態を整えます。
    スラックスでも裏側の袋地や膝裏から始め、水洗いによって浮き上がる縫い代に熱と蒸気を与えながら、焦らず一歩ずつ進めていきます。
    アイロンワークで最も重要なのは地の目を整えること。かつパターンを把握し、芯地に沿わせ立体を成型することです。
    地の目とは、織物である服地の縦糸と横糸を指し、ビスポークをはじめとした洋服作りは、地の目を理解し尊重することが求められます。当店のアイロンワークも同様の考えをもとに、立体かつ綺麗なドレープを目指して腕を振るいます。

  • STEP
    10

    保管・ご納品

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    メンズドレス製品がお好きな方にとって、クリーニング店選びはとてもセンシティブな問題だと感じております。 私たちも一人の洋服好きとして同様の考えです。 当店と一緒に洗いを担当する職人たちも同様の思いです。 だからこそ、テーラリングで学んできた洋服作りの技術をクリーニングに落とし込み、スーツ仕立て品専門のクリーニング店を2012年に設立しました。 ご納品の際は、ご依頼品の状態がどうであったのかご報告すると同時に、着用頻度などアドバイスもお伝えしております。 大切なお洋服を末長くご愛用頂くための一助になれば幸いです。 お直しや保管など含めメンテナンスも気軽にご利用下さい。

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お直しについて

“ほつれ” を見つけたから一緒にクリーニング。こんなきっかけがクリーニングに出すタイミングでも良いのではないかと当店は考えます。 仕立屋を併設しておりますSECOND HOUSE では、本格的お直しサービスもご提供致しております。クリーニングご依頼のお客様は、パンツの裾丈直し・ボタンの付け直しを無料で承ります。 その他お直しなど、詳しくはTAILOR SECOND HOUSE WEBサイトを確認下さい。